骨粗鬆症とはカルシウム不足から骨量が減少し、骨密度が低下する状態のことを言います。
また骨粗鬆症は高齢者の病気と思い込んでいる人も少なくありません。
しかし30代の人でも骨密度測定を行うと、骨年齢60レベルという人も少なくないのです。
日本も経済復興と並行して栄養摂取も改善し、世界一の長寿国となりました。
ところが栄養素の中で唯一必要摂取量を下回っているのがカルシウムです。
厚労省の国民栄養調査でも必要量の80%強しか摂取していません。
この傾向は年々悪くなるとも予測されています。
私たちの食生活を考えると、牛乳よりジュースをを好み、魚を食べなくなり肉中心の食生活が主流となりつつあります。
従って日本人のほぼ全員が「慢性カルシウム欠乏症」と言われています。
カルシウムの必要摂取量は成人で一日に600ミリグラムと言われていますが、成長期や妊産婦、閉経期の女性、高齢者は一日に1000~1200ミリグラムの摂取が必要と言われています。
ところがしっかり摂取しなければならないにもかかわらず、逆に最低必要量より減少する傾向があるのです。
高齢者が寝たきりになる一番の原因は骨折です。
しかも大腿骨の頸部骨折が一番の原因です。
骨折の原因は骨粗鬆症ですから、カルシウム不足は寝たきりになる可能性がそれだけ高くなるというわけです。
都市部でお住まいの高齢者はコンビニエンスストアーが増加したため、自分で作るより加工品やインスタント食品で済ませるというパターンの人が増加しています。
食中毒の発生回避の目的からどうしても揚げ物が主流となっているため、なおカルシウム不足に拍車がかかるという食生活になりがちです。
一日三度の食事に乳製品、小魚、豆腐、海藻などカルシウムの豊富な食材を、うまく分散させて摂取するように心がけてください。
骨密度のチェックは簡単です。
骨密度測定をするだけでしかも数分で終わりますので、ぜひチェックしてみてください。
骨粗鬆症の診断が確定すれば、治療が必要ですが入院などはいっさい必要ありません。治療法には大きく分けて5つあります。
①薬物療法
カルシウム剤やホルモン剤など、複数のお薬を処方します。
②食事療法
食事は毎日3度も摂取るチャンスがあるのですから、骨粗鬆症の治療と予防の両面で努力は欠かせないものです。
③運動療法
運動療法も重要な治療と予防になりますが、特に治療として運動メニューは必ず医師や理学療法士の指導を受けて行ってください。激しい不可のかかる運動で骨折しては何もなりません。必ず守ってください。
④理学療法
温熱療法や装具療法があります。特に手術後や骨粗鬆症が進行している場合などは保護し固定する装具が必要となります。医師・理学療法士の指示に従ってください。
⑤手術
骨折部にポレートを入れたり、ももの付け根部分の大腿骨を骨折した場合などには人工置換術といって人工の骨と入れ替えます。健康寿命を延ばす意味からも、骨粗鬆症治療は大切なものです。
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